イメージの力 河北秀也のiichiko design 展

OPAMで開催中の
イメージの力 河北秀也のiichiko design
へ行ってきました。

いいちこと言えば、
ビリーバンバンの曲に合わせた
独特な世界観のCMがすぐに思い浮かびます。

大分県民で知らない人はいないくらい
有名なCMですが、河北さんについては
ほどんど何も知りませんでした。

河北さんの生まれは久留米市
だそうですが、歳の離れたお姉さんの
嫁ぎ先でもある宇佐市院内町に
幼少期から縁があったそうです。
(高校の進路選択時にデザインの道へ
進むことを決め久留米市の高校から
宇佐高校へ転校されています)

私も母が安心院の出身で、
宇佐市はとても身近ですが、
河北さんとほんの少しだけ共通点が
見つかり嬉しかったです。

さて、いいちこデザインの世界観は、
花木や海などの自然が多く大衆向けの
焼酎の広告とは思えないほど
落ち着いたイメージです。

これは、いいちこに
「ゆったりとくつろいだ雰囲気」や
「心に深く染み入る癒やしのイメージ」
を持たせるためだそう。

美味しく品質の良いお酒だからこそ
生まれたデザインなのかもしれません。

ところで、長い時間をかけてそうした
イメージを定着させる試みは
制作する側としてはなかなか
勇気がいることです。

もちろん商品そのものに力がなければ
できないことですが、
河北さんはいいちこの本質をはじめから
しっかりと見抜いていたのでしょうし、
また、互いの信頼関係もなければ
できないことだと思います。

そういった仕事ができることが
ものすごくかっこいいなと思いました。

河北さんと言えば、
東京地下鉄路線図のデザインや、
日本初となるパロディ広告なども
有名です。

いいちこのデザインにしてみても、
当時からしっかりとした
マーケティングを行っていたという
ことが今回わかりましたが、
案外合理的なデザインをされる方
なのかなぁと感じました。

今回の展覧会をきっかけに、
河北さんのお考えをもっと深く
知りたくなり、著書を購入することに
しました。到着がすごく楽しみです。

展覧会 造形紀行 「デザイン」の楽しみ

こちらも、河北さんのデザインの力と
ともに楽しみにしていた展覧会です。

亀倉雄策氏のオリンピック
東京大会第2号ポスター(復刻版)や
田中一光氏のNihon Buyoを見れた
ことがとても嬉しかった!

オリンピック東京大会のポスターでは、
亀倉先生の1mmへのこだわり、
のようなものを垣間見た気がします。

恩地孝四郎さんの作品も多数展示されて
いましたが、明治〜昭和初期のものとは
思えないほどお洒落で驚きました。

「書窓」の表紙はタイポグラフィでも
参考になることがあり楽しめました
(これで観覧料300円!ありがたい^^)

普遍的な美しさとは、物事の本質を
捉えることが大切なのかもしれないなぁ、
なんて感じました。

天気も良く、平日でゆっくりと
鑑賞できました。いつも素敵な展覧会を
開催してくれることに感謝です。

時間があれば、また行こうと思います。

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